遅くなりましたが代かきの様子を日誌にまとめました。
田んぼの泥を足でふみしめながら進み、次第にかけっこが始まったり、ジャンプして泥の中へ飛び込む姿も見られました。最初は慎重だった子どもたちも、泥の感触を全身で受けとめながら思いきり楽しんでいました。
田んぼと向き合いながら、仲間とともに過ごす時間が、それぞれの心に残る体験になっていきそうです。
子ども田んぼのイネは茎の数を増やし、青々と育っています。
7月は田んぼの中には入りません。
7月20日、21日の午前中、20日は及川ひろみさん、21日は森本信生さんを講師に生き物調べをしました。
両日併せて、10家族、子ども15人、大人14人、スタッフ3名が参加しました。
両日とも、前半に陸上の生き物捜し。
後半は、田んぼの回り水路を網ですくって、生き物を採集しました。
最後に見られた生き物を図鑑で調べたり先生に聞いたりしてまとめました。
陸上の生き物では、大きな網をはるコガネグモ、木の枝の間のカブトムシ、カマキリの仲間、ゴマダラチョウ、青や緑に光る羽のチョウトンボなどを観察しました。
カブトムシは頭部分だけが地面でまだ動いているのも見られました。カラスの仕業と思われます。
水の中ではゲンゴロウの仲間、トンボのヤゴ、コオイムシ、マツモムシ、何種類かのオタマジャクシなど。水陸ともにカエルたちがいました。
21日には、机、丸太の上にイタチの糞も見つかりました。
猛暑なので時間を短縮して行いましたが、子どもたちは積極的に採集、観察をしていました。
草むらで、網をふるうだけで、何匹も網に入るバッタたち。
バッタなどを捕まえようとするクモやカマキリ、蛙。
それらを食べようとする、サギ、ツバメなど。
さらに、肉食のイタチ、タカなど。
何重にも、食べる・食べられるの関係でつながっている 田んぼとその周りの里山の生き物たちの豊かさが少し実感できたでしょうか。
雨模様の6月14日に校長先生の嶺田拓也さんを講師に、いつも通う里山の中の田んぼではなく、情報館から出発して、低地の田んぼの観察会をしました。
雨模様だったため、2家族、子ども3人、大人3人だけでしたが、ハスを育てている田んぼから、イネの田んぼ、休耕されて荒地となった田んぼ、土浦用水などをみてまわり、浮き草の仲間や、水の中の小さな生き物をすくって観察したり、用水路と排水路の違いなども確認して楽しい観察会となりました。
田植えのあとの大事な作業が草取りです。
6月7日、15日、21日、29日と4回実施しました。
毎回なぜ草取りをするのかと、子ども田んぼでとらなくてはならない雑草を勉強してから、田んぼに入りました。
子ども田んぼで、一番よくはえてくるのはコナギです。
道端などには、はえない、水田特有の草です。
毎週、頑張って、しっかりとっても、次の週にはまたはえてきているのです。
いったいどれだけ土の中に種がうまっていることやら。
他に、見分けが難しいヒエ、畔の付近でどんどん田んぼの中にのびてくるイボクサやミゾソバも抜きました。
脚でふみこんだり、手でぬいたりしましたが、田車という道具も1台使用しました。
どろにのめりこむと動かせなくなる道具ですが、昨年もやって慣れている子が新人の子に教えてくれたりしていました。
4回実施したうち2回きてくれた家族も2組ありました。
子どもが来られなくても親だけ来てくださった方もあり、のべ27家族、子ども40人、大人35人の参加でした。
子ども田んぼを見た方たちから「草はえてこないの」「田んぼきれいだね」と言う声をききました。
たくさんはえたけれど、みんなで草取りしたんですよー。
その成果が秋にでてくることを願っています。
植えが終わったことを「田の神」に感謝し、イネと人の無病息災、秋の実りを願い、お互いをねぎらってご馳走を食べる伝統行事です。
6月1日の昼に実施しました。
前日雨だったため、運動会が1日に延期になった学校が数校あり、予定より人数が減りましたが、19家族、子ども31人大人29人とスタッフ4人合計64人の参加でした。
担当係の家族とスタッフが食材などを分担してもちより、当日は朝から準備をしました。
子どもたちは、田んぼの前で行う「式」のために、垂れ幕を分担して作って竹竿にさげ、子ども田んぼの前に設置しました。
一方で調理も進めました。
11時半ごろ、参加者が揃い、「ご馳走」もできあがったので、子ども田んぼの前に集まって「さなぶり」開会です。
係の子どもたちが、分担した言葉を大きな声で述べ、垂れ幕に書いた言葉は全員で唱和しました。
「みんなでたうえをがんばった」「あらしにもびょうきにもまけないで」「子どももイネも元気に育ち」「秋にはお米がざっくざく」。
地域の伝統に従って、36本の苗をのせた箕を2人の子が、田んぼにむかって掲げました。その後、ふれあい農園奥の「広場」に移動して全員で「ごちそう」を食べました。
「さなぶり」の献立は「特製ちらし寿司」、豚汁、スイカでした。
ちらし寿司は、昨秋収穫したベニゾメモチを入れて、少し赤く色づけた寿司飯の上に、蒸し鶏、炒り卵、きゅうり、もみのりを載せます。
子どもが参加しやすく、大人数の料理が短時間でできて、田んぼの学校で作ったお米も使えるということで、恒例となった献立です。
今回も卵70個を1個ずつ割って、まぜ、炒り卵にするところ、蒸し鶏を小さく割く作業などで、子どもたちが活躍しました。
スイカは、毎年阿見町産のものをJA売店を通じて予約して購入しています。
今年は特大の1個を切り分けましたが、甘くて好評でした。
5月24日夕方、3家族子ども5人、大人4人とスタッフがつるぐみ農園に集まり、サツマイモの苗を植えました。
狩野さんが畝に黒マルチもして準備してくださいました。
大雨に続く風で乾燥したため、畑の土が硬く、例年よりだいぶ手間がかかりました。
棒で斜めにあけた穴にサツマイモの苗を差し込み、土をしっかりかけて植えました。
品種はベニハルカです。
冬の行事での、おいしい焼き芋が楽しみです。
5月24日、25日、6月1日に田植えを行いました。
22家族、子ども34人、大人34人、スタッフ4人の参加でした。
5月31日が雨だったため6月1日の朝に延期しましたが、予定の日程内で田植えを終えることができました。
毎回、最初に学習をしました。種を田んぼに撒くのではなく、育てた苗を植えるはなぜなのか考えてもらいました。
学習のあと、田んぼに入ります。まず、子ども田んぼの、井戸に近い部分に、自分用の苗(収穫後持ち帰る)を各自で植え、名札を括りつけた棒をたてました。
それから皆で協力して行う田植えです。植える田の両脇に等間隔にテープを結んで印にした紐を設置し、大人2人が等間隔に印をつけた紐を両脇の紐に対し直角に張ります。
その手前に参加者が並び、紐の印のところに苗を植えていきました。
一列、皆が植え終えたら、両脇の大人は、紐を次の印の所に移動し、また皆が植えます。
それを続けていくと、苗が縦横きちんと並びます。
皆が揃って作業をしないと進まないので、子どもたちは勝手に遊ぶわけにもいかず、忍耐のいる作業です。
人数が多い日は、子どもたちが紐の所に並び、その後ろから大人が1本ずつに分けた苗を手渡ししました。
小面積を少人数で植えた6月1日の朝は、大人も一緒に並んで植えました。品種はマンゲツモチ(餅米)、ベニゾメモチ(糠部分が赤い餅米)と 藁細工用イネの3種類です。
なお、5月18日には、より広い田んぼで田植えをし、色々な生きものに出会いたい家族むけにつくば市山口の田中裕之さんの自然農の田んぼへの出張田植えを行い、5家族とスタッフ2人が参加しました。