2020年12月8日火曜日
11月3日、7日、8日の活動〜脱穀・唐箕〜
今回の活動は、脱穀・唐箕(とうみ)で11月3日、7日、8日に実施し、あわせて25家族 大人33人、子ども36人が
参加しました。
足踏み脱穀機2台、唐箕1台と篩いなどを使用して作業します。
当日の稲の様子ですが、稲束になり、乾燥のために干されています。
まずは脱穀ですが、脱穀とは、収穫した稲を茎からはずすことです。 イネの場合、稲扱き(いねこき)ともいうようですね。
説明するより実際の動画を見て頂いた方がわかりやすいですので、動画を貼っておきます。
自動ではなく、人力の脱穀機で、稲が引っ掛かる金具がついた円柱を、足踏みしながら回して、稲を脱穀していきます。
手が入ると怪我をする可能性があるので、網で手が入らないようにしながら作業します。
次に唐箕(とうみ)ですが、唐箕とは、風力を起こして穀物を籾殻・玄米・塵などに選別するための農具とのことです。
こちらも実際の動画を見てもらった方がわかりやすいです。
ハンドルを回して、風を起こし、おそらく重さで玄米を選別しているのでしょう。
子供達には人気の作業で、みんなで役割分担しながら、競い合ってやっていました。
やはりそれだけでは取り切れませんので、下記のように手作業で残った玄米を集めます。
そして、ふるいで選別して、玄米だけを取り出します。
一連の作業は中々大変でもありましたが、予定の稲束をすっかりもみにすることができました。
田んぼの学校で収穫した稲は、まだ口には入っていないですが、自分たちで作った食べ物を食べるときが楽しみですね。
2020年11月7日土曜日
9月27日、10月3、10日の活動〜稲刈り〜
今回の活動は、いよいよ「稲刈り」で、9月27日、10月3、10日に実施し、子ども42人、大人24人が参加しました。
この写真は稲刈り前の田んぼですが、よく見ると穂の色が違いますよね。私の記憶が正しければ、左から、はまかうり(だった気がするのですが、調べてても出てきませんでした)、神丹穂(かんにほ)、緑米(みどりまい)です。
さて、実際に稲を刈るには窯を使うので、怪我をしないように気を付けながら作業しました。稲刈りは、刈っておしまいではなく、束ねて干して、までやらなくてはいけません。束ねて干して、は下記の写真のように、交互に重ねて縛っていきます。
どうして交互に重ねて縛るかというと、稲を乾かすために、小田にかけるから、ということです。またこうして穂を下にしてぶら下げると、茎に残った栄養分を穂に行き渡らせることもできるとのことでした。こうやって干してあるのを見ると、達成感がありますね。
稲刈りの後には、藁を使って縄も作りました。
最後に、宿題が出ました。名札をつけた稲を刈って、自宅に持って帰り、一つのタネ(稲)から、どれくらいのお米が出来るか、数えて下さい、とのことです。これもなかなか大変ですが、数えた後は、脱穀して食べるという楽しみが待っています。
そして、稲刈りが終わった後には、栗拾いも楽しみました、穴が空いている栗は虫に食べられているので、よく見ながらの収穫です。処理は大変ですが、栗ご飯が楽しみです。
稲刈りをした時期には、街中でセミの鳴き声も聞かなくなったころでしたが、宍塚の里山ではツクツクボウシが鳴いていました。秋の虫の代表、コオロギもいましたし、季節が進んだことを実感した稲刈りでした。
2020年10月5日月曜日
2020年9月20、21日の活動〜稲刈り前の田んぼの整備=溝掘りとわら細工用わらの整理作業
連休中ですが、2日間あわせて11家族、子ども20人、大人14人が参加しました。
田植え前の5月に畔にそって掘った溝が泥でうまり、田んぼ全体に水がたまっています。そこで、排水して稲刈りをしやすくするために、溝を掘り直す作業を行いました。畔に立って、レーキ、小さな鍬などで草をかき上げ、底の土をほぐします。その後、長い柄のひしゃくで泥をかきだし、溝を復元しました。次第に、水が流れるようになっていきます。
泥をかきまわすと、カエルたちが右往左往し、大きなザリガニやオケラがすくった泥の中から現れます。子どもも大人もどろどろになっていく畔に立って、頑張って働きました。
溝を復元し終えて道具や長靴も洗ったあと、小屋の方に移動して、8月に刈り取って干した、細工用藁の整理をしました。シブ(短い葉など)をとり除き、出始めていた穂をぬきとります。短時間ですが家族ごとにまとまって作業をすすめました。そこで解散となったのですが、小屋脇の栗林の栗が落ち始めていたので、栗も少しずつ拾って帰りました。
21日には、こうし君が、面白い虫をみつけたので、みんなで観察しました。すてきな?デザインの虫です。触覚があり、容器に入れて裏側をみたら蛾の体でした。こうし君のお父さんがさっそく調べてくれて、ビロードハマキという蛾であることがわかりました。来週からいよいよ稲刈りです。
2020年8月31日月曜日
2020年8月10、30日の活動記録 〜かかしつくり〜
今回の活動は「かかしつくり」で、8月10日、30日に実施しました。
8月30日については、「宍塚大池のお知らせ」で参加者を募集していましたので、学校生以外の6家族も参加し、2日間あわせて 31家族、子ども49人、大人45人、スタッフ3人でたくさんのかかしを田んぼにたてることができました。
当日は竹を使った作業で広いスペースが必要でしたが、木陰で実施しました。
暑いので作業は木陰で
かかしに使う竹は、事前に切り出して、です。学校生は年間スケジュールの中でイベントの担当があるのですが、担当の皆様、暑い中での準備作業、ありがとうございました。
事前に竹を切り出して
具体的にどう作るか、文字で説明するのは難しいのですが、竹に切り込みを入れて、縦棒を身体の軸に、横棒を肩、腰として組み合わせて、シャツやズボンをはかせます。この竹を切る作業ですが、普段はノコギリを使う機会はないこともあってか、子供達は夢中でやっていました。
竹に切り込みを
下の写真のように切り込み口を噛み合わせるのですが、この切り込み口を作るのに竹を叩く必要があり、これも気分爽快!なのか、夢中でやっています。
切り込みと切り込みを噛み合わせて縛る
頭の部分は事前に新聞紙などを丸めてビニール袋に入れて、布で包んたものを使います。顔はお絵かきタイムでそれぞれの個性が出てきますね。
新聞紙を丸めて布で包んだ頭
続々とかかしが誕生し、たんぼへと移動します。
完成!
8月はとても暑かったですし、実った稲穂が食べられないように、と大変な役割ですが、これからしばらくの間、かかしには田んぼを見守ってもらいます。
暑いなあ
イネの花の観察も8月の課題とのことでしたが、猛暑の中、その為だけに集まるのもたいへんなので、今年は、よく花をみないうちに、もうほぼ咲いてしまったようです。
ちなみに、イネの花はそれぞれ開くのが午前中の短時間でなかなか見るチャンスが少ないようで、花びらはなく、雄蕊とめしべが緑のふたのようなものが開いた中から現れ、風で受粉するとすぐにそのふたが閉じてしまうとのことでした。
8月10日のイネの様子
写真の通り、田んぼがとても賑やかになりました。ぜひ散歩方々見に来てくださいね。
2020年7月25日土曜日
2020年7月19、24日の活動記録 〜生きもの調べ〜
今年は梅雨が長く、イネの生長にも影響がありそうですが、私が参加した24日は青空もあって、暑すぎず、という感じでした。この時期になると、空が水面に映って、ということもなくなって、イネの力強さを感じます。
今回の活動は生きもの調べで、直接、田んぼに入っての作業ではないですが、田んぼの周りにはどんな生きものがいるのかを、実際に採集して調べる、といったものです。19家族、子ども29人、大人26人が参加しました。講師は宍塚の会の副理事長の森本信生さんです。
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7月24日の田んぼ |
前半は陸上で活動。バッタ、カマキリ、カエル、クモ、トンボ、ヘビなどなど、数え切れないくらいの生きものがいて、それぞれがお気に入りの生きものを追いかけています。
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井戸の近くの原っぱ |
目当ての生きものや、珍しい生きものがいると、子供達は集まります。
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「いた!」「何がいた?」 |
見つけた生きものは、みんなで見せ合って、時には図鑑で調べたり。
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イオウイロハリシグモやアカガエル |
カマキリの抜け殻を見つけた子もいました。
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カマキリの抜け殻 |
次は、水辺の生きもの。田んぼに入って捕まえたり、網で泥をすくって、その中に何かいないかゴソゴソと。採集活動が終わったら、集まって何が採れたか確認です。カエル、ザリガニ、タニシ、オケラ等々。
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何が採れたか確認 |
2020年7月6日月曜日
2020年6月20、21日、6月27日の活動記録 〜草取り〜
田植えも終わり、稲も育っていますが、今回の作業は「草取り」です。田んぼには、当然ながら、稲以外にも草が生えてきますので、イネがしっかり育つように、雑草を抜きます。6月20日、21日、27日で計5回実施し、16家族、子ども33人、大人23人 スタッフ3人が参加しました。雑草ほぼすっかり採り終え、最終日には、苗を植えた列の抜けたところや、まだうえられそうな端に余った苗を補植しました。多かった雑草はコナギ、イボクサ、アシカキでした。
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稲とその周りの雑草 |
こういった雑草、大きなものは手で抜いてもいいのですが、田んぼを歩いて、雑草が小さなうちに沈めてしまいます。
稲の間を歩くことで、土をひっくり返して、酸素を送り込むと行った効果もあるようです。また、僅かではありますが、土を踏んでいくときに「プチプチ」と、根っこがちぎれる感覚が足にあり「草取り」をやっている感じになることもあってか、結構気持ちいいです。下の写真のような手押し車で土を掘り返す機会もありましたが、泥の中で進めるのは、かなりの重作業で、歩く方が楽でしたね。
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草取り(田んぼ踏み)の風景 |
稲の間を歩くことで、土をひっくり返して、酸素を送り込むと行った効果もあるようです。また、僅かではありますが、土を踏んでいくときに「プチプチ」と、根っこがちぎれる感覚が足にあり「草取り」をやっている感じになることもあってか、結構気持ちいいです。下の写真のような手押し車で土を掘り返す機会もありましたが、泥の中で進めるのは、かなりの重作業で、歩く方が楽でしたね。
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手押し車 |
2020年6月8日月曜日
2020年5月30、31日、6月6、7日の活動記録 〜田植え〜
田植えというと、GW中にやるイメージがありましたが、今年は5月30、31日、6月6、7日で行いました。幸いにも、どの日も天候に恵まれました。
4日間、8グループにわけて実施し、わら細工用稲、マンゲツモチ、ベニゾメモチ(赤いもち米)の苗を植えています。子ども39人、大人41人、29家族、スタッフ4名が参加しました。2回参加してくれた家族もいて、延べ人数だと子ども40人、大人42人となりました。
「田植え」というと、田植え機で田んぼを行ったり来たりして、等間隔できれいに植えられている姿が想像できますが、手作業でも雑草対策を含めてしっかりと育つために、等間隔は大切、とのことです。
実際に、どうやって手作業で等間隔に田植えをするか、ですが、写真のような竹の杭と紐を使います。
この竹の杭と紐には等間隔に印がついているのですが、竹の杭を持って田んぼの両側の畦に立って、紐が田んぼを横断するようにして、印のところに苗を植えます。更に、田んぼの両側に紐が張ってあり、こちらにも等間隔に印がついていて、一列植えたら次の印、一列植えたら次の印、と順番に植えていくと、見事、等間隔に田植えが出来るということです。
苗代(なわしろ)から持ってきた苗を、手作業で2本ずつ程度植えていきます。
4日間、8グループにわけて実施し、わら細工用稲、マンゲツモチ、ベニゾメモチ(赤いもち米)の苗を植えています。子ども39人、大人41人、29家族、スタッフ4名が参加しました。2回参加してくれた家族もいて、延べ人数だと子ども40人、大人42人となりました。
「田植え」というと、田植え機で田んぼを行ったり来たりして、等間隔できれいに植えられている姿が想像できますが、手作業でも雑草対策を含めてしっかりと育つために、等間隔は大切、とのことです。
実際に、どうやって手作業で等間隔に田植えをするか、ですが、写真のような竹の杭と紐を使います。
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竹の杭と紐 |
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緑のテープが目印 |
苗代(なわしろ)から持ってきた苗を、手作業で2本ずつ程度植えていきます。
2020年5月26日火曜日
2020年5月23、24日の活動記録 〜古株のひっくり返しと米糠まき〜
今年は新型コロナウイルスの流行に伴って、田んぼの学校の公式活動は見送りとなっていましたが、感染予防に配慮しながらの再開になりました。
もちろん、色々なことが自粛されていても季節は進んでいくので、、、準備をして頂いたスタッフの皆様に感謝するとともに、今年も楽しんで活動していきたいですね。
5月23日、24日で古株のひっくり返しと米糠まきなどをしました。
参加者は2日間合計で、22家族、子ども:27人、大人:26人、スタッフ:3人、見学:1家族(大人:2人、子ども:2人)でした。
古株のひっくり返しは、去年の稲の根っこをひっくり返して
空気を土、水、根っこにいれることで
分解を促進して、栄養分にするためとのこと。
こちらがひっくり返す前。
こちらがひっくり返した後。
もちろん、色々なことが自粛されていても季節は進んでいくので、、、準備をして頂いたスタッフの皆様に感謝するとともに、今年も楽しんで活動していきたいですね。
5月23日、24日で古株のひっくり返しと米糠まきなどをしました。
参加者は2日間合計で、22家族、子ども:27人、大人:26人、スタッフ:3人、見学:1家族(大人:2人、子ども:2人)でした。
古株のひっくり返しは、去年の稲の根っこをひっくり返して
空気を土、水、根っこにいれることで
分解を促進して、栄養分にするためとのこと。
こちらがひっくり返す前。
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ひっくり返す前 |
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ひっくり返した後 |
根っこがしっかりと残っていて、ひっくり返すのにも力がいりました。
その後は、米糠まき。
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米糠まき |
こちらも田んぼに養分を与えるため、ということです。
私が参加したのは、土曜日でしたが、思ったより天気もよく外での仕事が気持ち良かったですね。
子供達は当然ながら、泥だらけになりますが楽しそうです。
という私も土に足を取られてバランスを崩して、田んぼに手をつきました。
今年初めて参加された方もいて、スタッフの方が宍塚の案内をされていました。
終わった後には、子供達が作った泥団子。
また次の作業を待っているんでしょうね。
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泥団子と作業後の田んぼ |
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