2022年1月22日土曜日

1月10日の作業〜山入り、一鍬、ならせ餅、修了式〜

 今年度、最後の活動です。修了行事は当日朝から子ども10人、大人11人が準備の団子づくりや会場設営などにとりくみ、午後からの行事には子ども40人大人35人が参加しました。

 まずは上高津貝塚ふるさと歴史の広場に集合です。今日の活動についての説明を聞いて、宍塚の里山に出発です。例年はならせ餅をやって修了式ですが、新型コロナウイルスの流行を踏まえて、餅つきなどは実施せず、その代わりに宍塚を探索して、山入り、一鍬、ならせ餅、修了式を、と盛り沢山です。

集合!

 上高津貝塚の広場を横目に見ながら、宍塚の里山に入っていきます。途中から獣道に入っていきますが、私はこのルートは初めてでした。木曜日に雪が降ったこともあって、所々、ぬかるんでいたので、ゆっくり進みます。

探検隊

 途中で古代(縄文時代?)の土器が埋まっている場所を探索。これもそうなのかな、とワイワイ探していました。

これもそうかな?

 次は五斗蒔展望台へ。写真ではわかりにくいですが、高台から低くなっている土地が見渡せます。この奥に大池があります。大昔、高台の方が居住地で低くなっているところが田んぼだったとのことで、水くみなどにも来ていたとのことです。ここは泥地で耕作が非常に大変で、田んぼはやめてしまって、今はこのような状態だということでした。

ここが田んぼだったら、と

 動画もアップします。


 次はわくわく広場、別名、ゼフィルスの森(森の宝石であるシジミチョウが育つ森、NEWSつくばの記事参照)へ。里山さわやか隊の方が整備してくれて、気持ちいい広場になっています。ここで楢の木に関する説明を聞いて、山入りをします。

わくわく広場に

 楢の木に御幣を掛けて、お米でお清めします。


 また里山を進みます。いつも決まった場所しか来てませんでしたが、広いですね。途中でカシノナガキクイムシ(略称:カシナガ)によるナラ枯れの被害を見ました。カシナガが媒介するナラ菌により枯れてしまうようです。木の根元に見える白い粉は、木くずと虫の排泄物だそうです。里山の保全活動は本当に大変ですね。

楢の木さん、頑張って!

 途中にあった木を活用したシーソーです。長い時間歩いて疲れもありましたが、子供達のテンションが上がります。


 歩いているうちにどこにいるのか分からなくなってしまいますが、田んぼに戻ってきました。ここにでるんだ!といった感じです。

ようやく田んぼに

 次は一鍬(ひとくわ)です。伝統行事「一鍬」の「田んぼの学校版」となりますが、伝統行事では田んぼに、鍬をいれ(耕す)て、松の枝を田んぼにさして、御幣とお米をそなえるというものです。御幣のかわりに、子どもたちが新年の抱負を書いた短冊をつるしました。

いい年になりますように(^^)

こちらが動画です。

 さて、いよいよならせ餅。スタッフの方、係の方が1家族1枝、車にのせて帰れる小さな枝を事前にナラの大きな枝から切り取ってくれています。

どの枝にする?

 その枝に、これまた係の人たちが用意した2色のだんごをつけます。赤みがあるお団子はベニゾメモチを使っています。
おいしそう(^^)

 そして、修了式へ。今年も新型コロナウイルスの流行で影響をうけた田んぼの学校でしたが、とても貴重な経験、学びの場でした。子育てで親が育つ、を実感しています。子供達は修了式もらえるカードにうれしそうです。

お疲れ様でした!

 今日の活動は本当に盛り沢山で、帰る頃には夕暮れでした。集合場所に戻る道すがら、大池を見ると凍っていました。子供達は石を投げて、氷の上を滑らせて遊んでいました。何でも遊びになりますね。
氷の張った大池

 ならせ餅のお団子はまだ食べられませんが、余ったお団子を分けて頂いたので、帰って早速おしるこに。花より団子ですね。

暖まります

 今年度の活動もこれで一区切りです。春までしばらく時間がありますが、今回の活動で宍塚の違った一面を見ることができ、冬の間もまた来る機会がありそうです。なによりこの景色、とても癒やされるので、ぜひ皆さんも味わってみて下さい。宍塚の会の皆様、田んぼの学校のスタッフの皆様、ありがとうございました。参加された方もお疲れ様でした。

またこの景色に会いに来ますね


2022年1月14日金曜日

12月11、12日の活動〜藁細工教室〜

 コロナ禍で昨年は藁を配るだけで実施できませんでしたが、今年は宍塚公民館をお借りして、藁細工教室を行うことができました。田んぼの学校生のほかに一般応募者も多く、当初2回でやるつもりを12日の開始時間早めて3回実施にしました。例年教えていただいている地元のSさん、田んぼ学校で藁を準備してきた江原さんのほかに会員の皆さんに応援してもらい、大勢受け入れられるようにしました。参加者はあわせて32家族、子ども46人、大人36人、スタッフ9人でした。


 田んぼの学校の、いちばん北の区画で育て、8月に刈り取って干した美しい緑色を帯びたきれいな藁を主に使い、収穫後の藁も、クリスマス飾りなどに使いました。藁綯いは、足で、起点を抑えながら両手をすりあわせて行います。2束の藁をそれぞれより、そのよりが戻る動きで、二束ががっちり組みあい、綯えるものなのですが、なれないと、2束が一緒になって手を放すと、よりがもどってしまったりします。でも文字どおり手とり足取りの指導で、皆さん上達していきました。できるようになると楽しいので、何本もの縄を作った人もいます。後半は10本ずつの藁束3つをあわせたしめ縄(ごぼう締め)に挑戦しました。



 小さな子どもたちは、藁を切って、モールで2本ずつを束ね、星の形の飾りを作りました。綯った縄を丸めてリースを作った人たちもいます。片付け、掃除まで、子どもも大人も集中してしっかり学び、働いたわら細工教室でした。