2015年1月12日月曜日

1/12(祝) ならせ餅

(五斗蒔だより2月号から転載)

ならせ餅の日の子ども達

 1 月12 日、快晴。7 時20 分、まだ登ったばかりの低い太陽の光を真正面に受けて出発。久しぶりに冬の宍塚に向かいました。
 10 時近くになって着いた宍塚では、穏やかな陽差しの中でもうかまどの煙が上がっていました。受付の少女も、かまどの前の少年も、小さいころからこの里山に通っている人たちです。小屋の前のテーブルにも、かいがいしく働くお母さん達の間にお餅を丸めたい子ども達が待っていました。
 くるみの木の広場では、大人が仕掛けてくれた木と木の間の綱をアスレチック風にすべり下りる姿が見られました。驚いたことに、男の子も女の子も6歳よりはみんな小さい様でした。しかも、綱を体に巻いてもらうのではなく、自分で片足を綱の輪にかけて下りていました。ブランコは太い丸い竹をすわる台にしたもので、やや斜めに揺れるものでしたが、脚が地に着かない子もよじ登ってゆらしてもらっていました。
 やや高い所の林の中からは、落ち葉の積もった斜面をすべり下りているもう少し大きい男の子達の元気な声が聞こえてきました。幼少のころからお馴染みの小学生の兄弟は、切り下ろしてもらった小枝の多いならせ餅用の大きな枝をひきずって運んでいきました。みんな生き生きとして可愛い姿でした。
 何やら楽しい笛の合図でクルミの木の下に集合したら、子どもも大人もかなりの大人数でした。ペッタン、ペッタン、ペッタンコと餅搗きの手遊びを習い、じゃんけんで一列の列車になって大人も子どもも楽しく小屋のそばの広場に移動しました。ならせ餅の由来も神妙な面持ちで聞き、食べることも大切と知りました。(Ehaさんがならせ餅の意味を解説してくれました)
 食べる用意をしてから、まだ少し時間がかかりそうと分かると、何と、何人かの子ども達は栗の木に登りならせ餅になっていました。
 よく遊んだので食欲も旺盛。あんこ、きなこ、のり、くるみあんのお餅をあっという間に平らげ、すぐにおかわりの行列ができました。それでも、大人がまだ食べてないと知ると、お皿とお箸を持って静かに並んで待っていました。これも可愛い姿でした。野菜の入ったお雑煮もしっかり食べ、健康な体を作るという目標はみんな合格したでしょう。
 餅搗きも楽しく体験していました。自分にあった小さい杵で搗いた子も、もう一度並んで大きい杵に挑戦し、大人に助けてもらっている姿もよかったです。
みんなが色々満足してから、それぞれの家族が、紅白のお餅で、ならせ餅の枝を作りました。(やっと家族の面々がわかりました)
 感心したのは、それから片づけに入ったお父さん、お母さんを待つ子ども達です。どの子も自分が気にいった遊びを疲れも見せず繰り返していました。小さい子より上手に出来た男の子は、もう2 年もここに来ているから、と嬉しそうに話してくれました。
 いつも思うことですが、大人達がみんなで季節の行事を大切にして取り組んでいる姿を、子ども達は遊びながら体で感じ学んでいるのです。そしてここでの体験を自信につなげることができるのです。今日もその姿をたくさん見ることができました。楽しく豊かな一日でした。

by Y.Oo



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