2025年11月27日木曜日

脱穀と選別

 10月に稲刈りをし、オダに干していたものを取り込んで、脱穀、選別する作業を11月2日の午前と午後、3日の午後、15日午前の4回に分けて行いました。

予定の9日だけは雨だったので15日に延期しましたが、無事終了することができました。

参加者は20家族、子ども32人、大人29人、スタッフ2名でした。


田んぼの学校では、足踏み脱穀機と手作業で脱穀し、ふるいと唐箕(とうみ)で選別をしています。

足踏み脱穀機はペダルを踏み続けてVの反対向きの金具がついたドラムを回転させ、そこに、稲束の穂を当てると籾が外れていくしくみです。

手が巻き込まれないように注意する必要があります。

大人と子どもが組み、おもに大人がぺダルを踏み続けて、子どもが、穂の束を持って回転させましたが、ペダルを踏み続けた子どももいました。

今回、子どもたちは、落ち着いて取り組み、安全に作業をすすめることができました。


脱穀しきれなかった穂は手で籾(もみ)を外します。

ふるいでおよそ藁屑(わらくず)をのぞいてから、唐箕(とうみ)にかけます。

子どもたちが、籾(もみ)を上から入れる役目、ハンドルを回して中に風をおこす役目、周りに飛び散る籾(もみ)やごみを掃除する役目を交代しながらすすめていきました。


種まきから始まるイネ作りの作業の中で、毎年子どもたちに、一番人気なのがこの、脱穀選別作業です。

他では使うことのない道具を使えるようになり、やりがいがある作業なのだと思います。

今年の子どもたちも積極的にとりくみました。


選別まで済んだ段階で気づくのは、昨年から目立つ、中身のない籾(もみ)の多さです。

暑さが続いたため、10月の稲刈りの頃まで新たな穂が出て花がさき、稲束の暈は大きくても、まだ実っていない穂が混ざったのです。

籾(もみ)摺り精米後の米の量が子ども田んぼを始めた2012年ごろと比べてだいぶ少なくなったと思います。

今後、品種の変更など考えなくてはならないかもしれません。


オダで干し終えた稲束

足踏み脱穀機で脱穀

ふるいで藁屑(わらくず)をのぞきます


唐箕(とうみ)で選別作業

11月15日 田んぼの稲はすっかりなくなり脱穀は完了しました。






2025年11月4日火曜日

稲刈り

 923日に、つくば市山口の田中裕之さんの田んぼに出張稲刈りに行きました。

参加者は4家族、子ども8人大人6人とスタッフ2人。5月に田植をした田んぼでの稲刈りです。

子どもたちは水路で生き物をとるに夢中でした。


宍塚の子ども田んぼの稲刈りは10月5日午前午後、13日と18日の午前の4回行い、20家族、子ども32人、大人30人とスタッフ3人が参加しました。

毎回、初めに、田植えのとき名札をつけて植えたイネを各自刈り取りました。

家に持ち帰って、1粒の米がどのくらい増えたか、米粒の数を数えます。

子どもも大人も、のこぎり鎌の使い方もだんだん上手になり、大人たちが藁で束にする作業して、を皆よく働き、予定した時間内に刈り終わってオダに干すことができました。

そこで、栗拾い、虫とり、柿もぎなども楽しみました。 


一昨年くらいからの現象ですが、9月も暑い日が続き、次々と青い穂が出て花がさき、稲の株は大きいけれどしっかり実った穂は少な目という状況でした。

そして雑草の様子が昨年とは異なり、ヒメミズワラビというシダ植物と、これまでは少なかったキクモふえました。

昆虫のルリハムシが例年より少なく、蜘蛛は種類が増えている様子が見られました。

そして、5日の午後には、蛇のマムシが刈り取っている田に登場したので、その後は注意しながらの稲刈りとなりました。

動植物の状況が変わる理由はわかりませんが、昨年にも増す夏の暑さが影響しているのでしょうか。